クレジットカード

日本版 信用スコア「クレジットガイダンス」とは?

2024年11月28日 CICより消費者に対して「クレジットガイダンス」の開示が始まりました。

信用情報なら少しは聞いたことがあるかもしれませんが、クレジットガイダンスとはどんなものなのか?

アメリカの信用スコアも合わせて紹介します

 

日本の信用スコア「クレジットガイダンス」

2024年11月28日 CICより消費者に対して「クレジットガイダンス」の開示が始まりました。

まずは、消費者にクレジットスコアを確認してもらうところからスタート

2025年4月1日  クレジット会社等への「クレジット・ガイダンス」の提供開始

 

CICって何をしている会社?

2008年6月に割賦販売法が改正され、悪質な販売、過剰な与信を防止するために

支払い能力を超えた契約の締結を禁止するためにクレジット業者に「支払い可能見込額」の調査が義務付けられました。

ただ、クレジット業者も調査をするには情報が必要ですが契約者の自己申告では調査にならないので

「指定信用情報機関」が創設され、信用情報が共有されています。なお、経済産業大臣が指定することになっています。

法律に基づいて運用されている会社なのでご安心を。

日本での指定信用情報機関は3社あり

  1. CIC
  2. JICC
  3. 全国銀行個人信用情報センター

この内のCICでクレジットガイダンスの提供が始まりました

クレジットガイダンスとは一体何?

CICのホームページには

CICは、消費者信用の健全な発展を通じて豊かな社会の実現に貢献するとの理念のもと、消費者の皆さまおよびクレジット会社等に「クレジット・ガイダンス」の提供を開始いたします。

「クレジット・ガイダンス」は、消費者の皆さまの安心なクレジットライフをサポートするとともに、クレジット会社等の適正与信に貢献することで豊かなクレジット社会を実現することを目的としています。

んーなんか難しく書いてありますね

 

クレジットガイダンスの目的

消費者
  • 信用状態の把握・改善
  •  金融リテラシーの向上
  • 多重債務・自己破産の未然防止

消費者にも自身の信用状態をわかりやすくすることで、身近に感じてもらいお金での悪い失敗をしないよに金融リテラシーを向上してもらうためですね。

 

クレジット業者等
  • 適正なクレジット契約の実現
  • 与信判断を標準化、自動化
  • DXの推進

消費者の契約状況や支払い能力を指数化することで、与信判断を適正におこなえるようにする。

与信判断を省人力化することが目的なのではと思います。

 

クレジットガイダンスの前はどんな情報で与信判断をしていたのか

信用情報開示報告書に記載されている内容を、クレジット業者等が確認をして与信判断をしています

クレジットガイダンスのような指数はないので、内容を一つ一つ確認し与信判断をするので時間がかかります。

私が実際に開示したものの一例

 

クレジットガイダンスの開示

私が実際に開示したクレジットガイダンスです

単体で開示するのではなく、信用情報開示報告書の一番最後にクレジットガイダンスが記載されています

605

平均が620〜709なので少し低い(・_・;)

何が記載されているのか

  • 指数
  • 評価にプラスとマイナスとなった算出理由
指数に影響すること

個人属性(年齢、性別、勤務先等)を除く5つの取引事実を利用して客観的に算出

  1. 支払い状況
  2. 残高(残債額)
  3. 契約数
  4. 契約期間
  5. 申込件数
算出理由

指数の算出に大きく影響を与えた理由を最大4つ記載

クレジットガイダンスの見方

CICから引用:クレジットガイダンス

影響を与えるのはクレジットカード、ローンだけではありません。

何気なく契約しているスマホの割賦(24回払、48回払い)

これも、クレジット契約なので毎月しっかりと支払いましょう

 

情報開示をしてみよう

情報開示はインターネットで可能

手数料はかかりますが500円

支払いは3種類から選べます

  • クレジットカード
  • デビットカード
  • キャリア決済

私は発行元がJCBのクレジットカードを使ったのですがうまく行かず、発行元がDCのクレジットカードを使って支払いました。

スマホでも開示できますが、開示されるとPDFデータでダウンロードするのでPCが使える方はPCをおすすめします

CIC情報開示

アメリカの信用スコア

アメリカには「FICOスコア」があります

FICOスコアのFICOとは会社の名前でFair Isaac COrporation : フェアアイザック

が開発した信用評価スコアの算出の指標で、アメリカの信用情報機関が消費者の格付けを行っています。

個人の信用力を300から850で評価し、指標が高いほど信用力が高いとされています。

800以上:Exceptional (最高)

740〜799:Ver Good (とても良い)

670〜739:Good (良い)

580〜669:Fair (概ね良い)

300〜579:Poor (危険)

アメリカ全体の平均は680

FICOスコアを使ってアメリカの信用情報機関

  • エキファックス(Equifax)
  • エクスペリアン(Experian)
  • トランスユニオン(TransUnion)

が信用スコアの提供をしています

信用スコアに影響を与えるのはどんなこと?

支払い履歴(35%)

クレジットカードやローンの支払が問題なく行われているか。延滞がないか、合った場合は何日遅れているのか。

借り入れ残高(30%)

ローンの債務が多すぎるとスコアは低下します。しかし、債務があるからと言って信用が低いわけではありません。

ヒストリー期間(15%)

登録されている信用情報のデータが古いほど沢山の履歴があり、その情報が良いものであればスコアは高くなります。

年齢の割に情報が少ないと、クレジットヒストリーを積み上げることのできないマイナスの理由があるのでは?となりスコアは低くなります。

新規のクレジットカードの発行(10%)

短い期間に新規でクレジットカードを作っていると、短期のキャッシングや分割払いのために利用していると思われスコアは低くなります。

クレジットミックス(種類と組み合わせ)(10%)

クレジットカード、割賦、住宅ローンなどの複数のポートフォリオがあり、バランスよく使用されているとスコアは高くなります。

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